多層構造によってコンパクトに

多層構造によってコンパクトに 普段、日常的に使っている殆どの家電の中にはプリント基板が入っています。
プリント基板とは電子部品などを取り付ける板で、絶縁性のある(電気を通さない)樹脂などで作られており、表面に配線がプリントされたものです。家電を分解したことのある人なら、沢山の小さな電子部品が取り付けられた緑色や茶色の板状のものを見たことがあるかもしれませんし、その表面には規則正しく綺麗に並べられたいくつもの細い配線があったという記憶もあるかもしれません。それがプリント基板を使った電子回路です。
プリント基板が考案される前は、部品の接続に多くのリード線(ビニール線など)が配線として使われていました。そのリード線が要らないのでとてもコンパクトなものを作ることが出来るのです。よく見かけるものは恐らく片面基板と呼ばれるものだと思います。その他にも両面基板や多層基板といった構造のものもあります。片面よりは両面、両面よりは多層といった具合により複雑で密度の高い配線を施すことが出来ます。

プリント基板の製作は電子回路図の設計から

プリント基板の製作は電子回路図の設計から プリント基板とは、一般家庭で使われる家電や街中などにおいて電気で動作するもの、それに宇宙開発の分野に至るまで、あらゆる機器の中で使われています。これがなければ、多くの配線を半田ごてを使って一つ一つ取り付ける必要があるので製造工程は大変になります。そうなると配線ミスの発生が多くなりますし、またコンパクトな機器を作ることが出来ません。
現代においてはプリント基板は必要不可欠なものになっているのです。便利なものではありますが、製品の種類ごとにそれぞれに合った基板を用意しなければなりません。製品が異なれば、プリント基板に施される配線の位置も変わってくるのです。電子回路を作る際には、CAD(コンピュータ上の設計支援ツール)を使って電子回路図を作ります。その図は回路の知識のある人が見ると、どういった動作をするのかが容易に理解出来るもので、基板上の配置とは異なります。その図が完成すれば、アートワークと言われる基板上の配置に変換します。回路図に間違いがなくても、基板上では動かない場合もあるので、配置を見直すなど試作を繰り返し、仕様通りに動作するものへと仕上げていくのです。